1999年にオープンしたSUMISOが地域の土地開発でクローズすることが決まり、立ち上げ当初からのCLEAN BROTHERS staffが集結しグループ展をしSUMISOに幕を下ろしました。

CLEAN BROTHERSの術

CLEAN BROTHERS（以後Ｃ.Ｂ）は1998年12月に堺筋本町のテナントビルを拠点に発足し、皆様に見守られ成長してまいりました。
会場である『SUMISO』は1999年9月にＣ.Ｂと住倉興産(株)の共同運営によってオープンしたレンタルのアトリエ・ギャラリースペースです。2000年に事務所を道頓堀倉庫へと移し、南堀江を拠点に現在まで様々な展開をしてまいりました。オープン以来、皆様に支えられ、またC.Bの活動と共に歩んできたSUMISOですが、今年3月をもって倉庫改築の為クローズする事となりました。それはＣ.Ｂにとって新たな出発でもあります。
Ｃ.Ｂ発足より6年の間にはプロジェクトメンバーの入れ替わりもあり沢山の方との繋がりができました。今後もその繋がりを大切にしながら、CLEAN BROTHERSで身に付けた『術』を活かし様々な分野で活躍していける様、そして何より関わりのある多くの方々に喜んで頂ける様に頑張ってまいりたいと思います。
つきましては、発足から現在までのＣ.Ｂスタッフが集結し展覧会を開催し、今までお世話になった皆様への感謝の意味も込めて、思い出深いSUMISOの幕を閉じようと思います。C.Bにとって節目である『CLEAN BROTHERSの術』をご高覧頂ければ幸いです。
最後になりましたが、これからもより一層のご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。

CLEAN BROTHERS一同

定員：15名（受付は当日16：00〜18：00まで）
報酬：1day CLEAN BROTHERS

VIRTUAL CLEANING-掃除を制する者は美術を制す-

1.想像力を働かせること
芸術作品を制作するときは勿論、政治・経済・スポーツ・科学etcどの仕事においても『ものを作る』『人との対話』『サービスを提供する』『練習』『チームワーク』『研究』『遊ぶ』など、すべてのことに想像力を働かせることが大事だと思っています。
2.「清掃」と「アート」
美を追求するという行為、という共通点でくくってしまうには、アートは多様になりすぎてしまったかもしれません。しかし、道具を知り、技術を磨き、知恵を働かせながらひとつの場所と格闘し、何らかの空間を仕上げていくインスタレーションとして据え直せば、両者の間に共通した意味があるのではないでしょうか。
3.バーチャルクリーニング
クリーン・ブラザーズが日常行っている「清掃プロジェクト」のシステムを通し、自らが労働しその対価を得る-価値の交換-を体験するものです。当日の参加希望者への面接で内容、対価の説明と確認をします。そしてスタッフと一緒に仮想の「アートセンター」というコンセプトと現場をクリーニングして頂きます。クリーニングを通して、『想像力を働かせること』と『清掃とアート』の意味について感じてもらえればと思っています。
4.1day CLEAN BROTHERS（昼食付き）
バーチャルクリーニングの報酬です。スタッフと一緒にクリーン・ブラザーズが運営している銅版画工房にて銅版画の体験、そしてギャラリースペースの見学と出品スタッフとの談話をし一日を過ごして頂きます。

The Third Osaka Art Kaleidoscope
在阪アート系NPO８団体がそれぞれの視点で企画を立案、その集積で全体が形成される展覧会、第３回大阪・アート・カレイドスコー プ "do art youself"。それは府立現代美術センターとNPOの各スペースが空間を越え、「仮設／仮説のアートセンター」を一時的に出現させようとする試みでもあります。８団体のひとつrecipは、「清掃と表現活動の場の交換」という社会システムの中で自 立しえる仕組みを持つクリーンブラザーズを、地域の芸術環境における理想のモデル・社会資本のひとつであり、かつ継続的なアートプロジェクトであると捉え、本展への参加を依頼しました。「仮設／仮説のアートセンター」の清掃を行うという「バーチャル・クリーニング」にも、社会とアートが「労働」によって接する現場であるがこそ実感されるリアルな感覚が出現することと思います。ご期待ください。
NPO法人 recip / 地域文化に関する情報とプロジェクト 甲斐賢治

NPO recip
-regional culture information and project-