ここ大都会では、記憶の積み重ねが創り出す生活地域と、
商業都市としての箱が、空間を二分している。
後者はその姿を急速に変容させ、空間に記憶の構築を許さない。
都市部から農村部へと生活拠点を移した私が、
生活している時には感じなかった都市空間への不安。
それは人々の感性が追いつくことの無いスピードで変容する、
高度経済社会である。