主演は京都・大阪に拠点を置くダンサー、ミュージシャン、ペインター、ＶＪなど

総勢２０名以上。関西在住アーティストのエキシビション的な要素も濃く、

マージナルな場所から産声を上げたアートの”今”を語る上で、

決して見逃せないインスタレーションである。

　

映画監督、ビリー・ワイルダーはある夜、夢の中で画期的なアイデアを得る。

「これは映画史を書き換えるプランだ」

飛び起きたワイルダーは、忘れないようにと、発見した妙案をメモし、

再び眠りについた。そして翌朝、目を覚ましノートを読み返す。

そこには一言

”ボーイ　ミーツ　ガール”

と書かれていた・・・。

　

二つが出会うとき、物語は加速する

　

相反する二者が出会うとき、そこに物語が生まれる。

少年と少女、デジタルとアコースティック、ヴァーチャルとリアル、

ドライとウェット、静と動、外と内、秩序と混沌･･････。

生演奏の叙情的な旋律にあわせ、ダンス、ライブペインティングの

それぞれが相反する２者を表現。

その模様は１０台の”U-カム”により断片化されリアルタイムにリミックス、

４台のモニターとスクリーンに投影される。

現実には出会うことのないアンビバレントな実像と虚像がメディアミックスされ、

あの夜、ワイルダーの見た夢が再現される･･････

（text by MORIMAN)